2011年度  北海道ハイテクノロジー専門学校

地元産業活性化への支援事業
〜野生株からの納豆菌分離を手始めに〜


2011_hht

抄録

1 プランの具体的内容

(1)着想点

 私は学校で農産物利用学や微生物学について学んできました。現在は最終学年となり、『土壌からの納豆菌単離と納豆の作製』というテーマで卒業実験に取り組んでいます。各種の培地を使い土壌から野生の納豆菌を単離する手法は、私にとってはこれまで学んだ微生物学実験の延長線上にありますが、一般的には、微生物の知識、技術、設備がそろわない場合簡単にできるものではありません。

 一方、最近では全国各地で、地元で採れた農産物などを使った加工食品がたくさん生産されています。今回の提案の発端となった納豆も、地元の土壌から単離した菌を使い、地元で採れた豆を発酵させて作ることができたら、地場産業の一つとして成立する可能性がでてきます。この場合の問題点は地元の豆は用意できても、地元の菌が簡単には見つからないということです。そこで、依頼があれば、私の技術を提供し菌を単離、納豆作りの手伝いをする、というサポート事業を展開していけるのではないかと考え、企画をまとめました。