2016年度  名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校

名古屋港水族館イルカショーBGM制作 プロジェクト


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作品概要

名古屋港水族館より、イルカショーのBGM制作の依頼をいただきました。

このプロジェクトは、私たちが2年生の時に依頼をいただき、2年越しのプロジェクトとして取り組みました。

名古屋港水族館は、年間200万人以上が訪れ、ゴールデンウィーク期間は、

日本一の来場者数を誇る、日本有数の施設です。その中でも人気はイルカショーです。

これまで、名古屋港水族館ではイルカショーのBGMは、全てプロのサウンドクリエーターに制作を依頼されていましたが、新しい感性を取り入れ、ショーをリニューアルしたいということで、私たちに依頼されました。とはいえ「学生だから」という妥協はできません。出来が悪ければ採用しない という前提でスタートしました。

私たちは、日頃 単に良い曲を作るということではなく、プロのサウンドクリエーターに必要なスキルを学んでいます。

サウンドクリエーターに必要なことは・・

(1) クライアントの要望に応える。

自己満足ではなく、何のために必要かを考える

(2) サウンドクオリティ。

単にいい音だけでなく、曲の雰囲気に合った楽器を選ぶことも重要です。

(3) 納期。

いくら良い曲ができても、納期が間に合わなければ意味がありません。

以上のことを念頭におき、制作に掛かります。

ショーは、3部で構成されています。

私たちはチームに分かれ、それぞれの曲を分担し制作しました。

私は作曲と、プロデューサーとして全体の統括、スケジューリングなどを担当しました。

完成した曲を企業様にプレゼンテーションし、審査をしていただきました。

その結果、3曲が採用されました。

残念ながら、1曲は採用されませんでしたが、次は必ず全曲採用を目指す!と誓いました。

しかし、採用が決定しても全てが終わったわけではありません。

実際のショーで使うために、最終的な調整をおこなわなければなりません。

ショーをやりやすいように編集したり、各楽器のミックスバランスなどを修正します。

また、イルカショーの会場の音響特性として、高域が吸収され音が聞こえにくくなるため、実際に会場に行き、曲を確認して音質の調整を行いました。

そして、夏休みが始まるまでに納品を完了しました。

水族館からは、オープニングらしく、ショーが始まる期待感を意識して、勢いのある曲にしてほしいと依頼されました。

また、曲のテンポは、演技のやりやすさを考慮して、126で指定されています。

エンディングは、お客様との一体感を出すため、拍手で盛り上げる演出がありますので、拍手しやすいように、ビートを強調しました。

また、クライマックスにむけ、より盛り上がるような展開にしてほしいと依頼されました。

私たちの曲は、お客様からも好評で「曲が変わって、更に良くなった!」

「CDの発売予定はないの?」などのご意見をいただいています。

そして、名古屋港水族館から、次の年も楽曲も 是非、制作してほしいと依頼を受けました。

前回は、残念ながら1曲採用されなかったので、今回は、前回の反省を踏まえ、更にサウンドクオリティを上げ提出しました。その結果、今回は ショーで使用する4曲 全ての採用が決定し、全曲採用を目指すという 目標を達成することができました。

この取り組みを経て、今年の夏も是非制作してほしいとオファーされており、継続的な信頼を得ることができました。

私たちのチームでは、水族館の制作以外にも、サウンドクリエーターチームとして、様々な企業から 楽曲制作の依頼に取り組んでいます。

1つ目は、ゲームミュージック制作プロジェクトです。セガの人気ゲーム「CHUNITHM AIR(チュウニズム エアー)」の楽曲アレンジで採用が決定し、この夏にリリースされます。

2つ目は、テーマソングプロジェクトです。環境省が募集した、水循環の重要性等をテーマとする「ウォータープロジェクトソング」に応募し、98曲の応募の中から、第3位と第8位を獲得し 表彰されました。

そして、私個人としては、グランドサマナーズというゲームのプロジェクト担当の方が、新しく手掛けるシューティングゲームに BGMとSEが採用され配信が決定しました。

『私の念願である』 ゲームのサウンドクリエーターとして一歩を踏み出すことができました。

これまでの経験を活かし、サウンドクリエーターとして活躍できるよう研鑽してまいります。

制作風景


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