抄録
1.はじめに
実習先の子どもたちを見て、何もない場所で転ぶ子やすぐに疲れたと言う子を目にし、現在の子どもの怪我の増加、体力の低下について関心を持った。
杉原らは遊び内容の変化による運動能力の低下について、運動能力の低下による影響として怪我の増加など挙げている1)。幼少期には運動神経の発達が著しく、発達を促すことが大切である。特に怪我の防止に関わる考えとして「3つのちから」が報告されている2)。その内容は、(1) 姿勢操作、移動の運動能力 (2) 物の操作、人の動きを予想、判断する能力 (3) スピード・リズムをコントロールできる運動能力である。