抄録
【背景】
現在の産後女性のサポートについては,看護師,助産師,理学療法士等が中心になって研究している.先行研究によると,産後女性は出産と育児により,心身機能面・活動面・環境面で様々な変化が生じる事が分かっている. しかし,産後女性の先行研究は各分野が独立して行われておりアプローチも同様である.その中でも作業療法士の研究や介入,プラス面である産後女性の幸せへの文献は少ない.作業療法士が,産後女性の強みを生かし,かつ阻害因子を改善する治療プログラム,予後予測に基づいたリハビリテーションを考案し提供できれば,各職域が独立して行っていたサポートを横断的に繋げる事ができ,今後の産後女性への永続的なサポートの一助になると考え研究を行った.