抄録
10. 付録
10-A. 標準物質について
羅漢果
羅漢果は古くから中国で栽培されるウリ科の多年生つる性宿根植物であり、咳止めや胃炎、便秘などの民間薬として使用されている。さらに、モグロシド類と呼ばれる配糖体を含有しておりショ糖よりも強い甘味を持つ。現在では 4 種類の構造が確認され、抗酸化作用や抗アレルギ一作用などが多数報告されており、今回はユズ種子中のリモノイド配糖体と比較検討するための指標として使用した。
アスコルビン酸
アスコルビン酸は、広く柑橘類や野菜類に存在し、抗壊血病効果を有する酸で、ビタミン C のことである。通常は L 型のことをで、D 型は生理作用を示さない。生体内における主な機能は生理作用として抗酸化作用があり、水溶性ラジカルの捕捉のみならず、ビタミン E などの脂溶性ラジカル捕捉型酸化物の再生にも関与しており、フリーラジカル消去試験などの生理活性作用試験の指標として使用されている。