抄録
要約
介護学生として、知的障害者施設で働いてきたが、親御さんたちから、「親亡き後は」という不安を何度となく聞いた。今回、実際にその不安または期待がどのようなものであるかについての調査を行い、介護福祉士としての仕事に活かしていきたいと思った。結果は、「利用できるサービスに関する説明を十分に受けた」という人ほどサービス内容に満足しており、「現在のサービスの量について満足している」人ほど、親亡き後の不安が小さいという示唆を得た。また、余暇活動支援というサービスを求め、我が子の尊厳を切に願う姿に介護福祉士として応えていきたいと決意する研究となった。
キーワード:介護福祉士・尊厳の保持・権利擁護