2013年度  大阪ハイテクノロジー専門学校

腹膜透析時における、腹膜炎早期検出・伝達システムの試作


2013_ocht

抄録

要旨:

 腹膜透析とは,自分の腹腔内に透析液を一定期間停滞させ,老廃物を排泄する治療方法である.液の混濁を見ることで,合併症である腹膜炎などを早期に発見できることができる.現状では,患者本人が自宅で肉眼的に混濁具合をみている(1).しかし,この手法では発見が遅れ、腹膜炎が進行してしまい,血液透析に移行,あるいは重篤な合併症である非嚢性腹膜硬化症を引き起こす危険性がある.(2)、(3)

 本研究では,この問題点を改善する為に,CdSセンサにより混濁の異常を早期検出,さらに異常値を示した時,かかりつけの病院へ自動でメールを送る伝送システムの試作を考えた.

Keywords: 腹膜透析,血液透析,腹膜炎,赤外線センサ,メール伝達(VBA)