2014年度  大阪ハイテクノロジー専門学校

植込式ペースメーカに対する非接触充電方式の検討


2014_ocht

抄録

1.はじめに

現在,植込み式ペースメーカの新規症例数は年間4万人近くまで上り,交換症例数は年間約2万人である.新規導入患者は年々増加している.ペースメーカは電池で駆動しており,寿命がある.電池の寿命が切れると,電池交換のための手術が必要となる.その手術は高額な上,身体に侵襲が大きく患者には負担となる.本研究の目的は,体外から電池の充電を可能にすれば電池交換のための手術がなくなり,患者の負担を減らすことができると考えた.植込み式ペースメーカの電池に人体を介して磁場による非接触電力送信を行う.