2014年度  大阪医療技術学園専門学校

CELL-DYN Sapphireによる免疫学的血小板測定法の有用性


2014_ocmt

抄録

要約

自動血球分析装置の血小板測定法には電気抵抗法(Imp)とレーザー法(Opti)があり、2法を用いて行う場合、値が乖離することがある。今回、このような検体に対して免疫学的測定法(CD61法)と目視法(Fonio法)を行い、免疫学的測定法に有用性があるか検討した。対象には健常検体6例、乖離検体50例を用いた。結果は健常検体で4法に有意差は無く、乖離検体ではCD61法とFonio法で最も良好な相関が得られた。またCD61法は血小板数偽高値となる破砕赤血球出現検体や血小板輸血が予測される低血小板数検体でも、同様にFonio法と良好な相関が得られた。以上のことから、乖離検体でも正確に血小板数を測定することができる免疫学的測定法は、有用性があると考えられる。