抄録
要約
コンプロマイズド・ホストにおけるミネラルウォーター摂取の是非を検討した。日本国産15製品中2製品において1.3×104cfu/mLの細菌が検出された.EU原産5製品中3製品において5.4×101 cfu/mLの細菌が検出された。フィジー原産の製品からは9.6×103cfu/mLの細菌が検出された。一方、USA原産の4製品ではいずれも細菌の検出は認められなかった。検出菌は主にブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌であった。以上から、無菌病室に入室しているコンプロマイズド・ホストとなる患者のミネラルウォーター摂取には十分留意する必要があるものと考えられた。