抄録
要約
本研究では、介護福祉科と大阪ハイテクノロジー専門学校ロボット専攻が共同研究を行い、認知症高齢者を対象とした回想法を写真集とVR機器を使用し行い、回想法中の語彙量を比較し仮説として「VR機器を使用した回想法は写真集を使用したときより認知症高齢者の語彙量が増える」「回想法を行うことにより日常生活での語彙量が増える」とした。対象は認知症と診断を受けている対象者2名。調査方法は学生が写真集を使用した回想法とロボット学科が作成したVR機器を使用し行った回想法の発話数、単語の種類の違いの言語解析を行った。その結果、語彙量の比較では差はなかったがVR機器を使用した回想法では語彙量や単語の種類に良い効果がみられた。
キーワード:認知症、VR機器、写真集、回想法、語彙量