2016年度  出雲医療看護専門学校

在宅酸素療法の検討


2016_icmn

抄録

1. はじめに

現在、高齢化社会に備えて在宅医療の推進が重要視されている。中でも、在宅酸素療法が保険適応となったのが1985年である。1994年には、肺高血圧症が保険適応となり合計で5万人近くの患者様が在宅酸素療法を導入するきっかけとなった。さらに2004年に慢性心不全も保険適用に追加され、2014年時点での在宅酸素療法を導入されている患者様は約16万人に達している。今後、タバコの煙などを要因とする慢性閉塞性肺疾患(COPD)や睡眠時無呼吸症候群(SAS)、高齢化に伴う肺炎などの呼吸器疾患をもつ患者様の増加が予想される。そのため、在宅酸素療法を必要とする患者様の増加・高齢化が考えられる。