2016年度  大阪医療福祉専門学校

環境によるうつ病発症率の違い
―日照時間や環境によってのうつ病発症率の違いについて―


2016_ocmw

抄録

【背景】

うつ病とは気分障害の一種であり,抑うつ気分,意欲・興味・精神活動の低下,焦燥,食欲低下,不眠,持続悲しみ・不安などを特徴とした精神障害である.WHOのレポートは,今日精神疾患が世界の疾病負担の最も大きな原因になっており,次の数十年にはうつ病が最も大きな疾病負担になるとしている.また2004年の世界の疾病負荷では,うつ病を3位とし,うつ病の発症率は地域によって同様ではなく,温度や土地環境等によってうつ病発症率に差が生じている.

そこで本研究では,地域環境によるうつ病発症率の違いを温度や環境の観点から文献調査し,それらの結果により今後望まれる地域別のうつ病対策を検討し,うつ病発症率の低下を目指す一資料とすることを目的とした.