2016年度  神戸医療福祉専門学校三田校

「車いすにおける、キャンバー角変更機構の研究・開発」


2016_kmwsanda

抄録

現在多くの車椅子が販売・レンタルされているが、簡便にキャンバー角設定の変更可能な車椅子はその構造上一般的に使用されていない。本着脱機構は屋外走行や長時間の走行での操作性を向上させ、屋内ではキャンバー角を減じ全幅を小さくすることで屋内におけるADLも従来通り確保することを目的とする。生活用とスポーツ用車椅子を各々購入・レンタルする必要がなくなり、普段使用する車椅子でも気軽にスポーツやレクリエーションに参加できることで人生を楽しむ後押しとなり、社会参加につながると考え車椅子利用者が容易にキャンバー角を変更できる機構を開発した。製作後、機構説明動画を配信したうえで、車椅子利用者にアンケート調査を実施し、実用性の調査を行った。調査結果ではいくつか課題が残ったものの、本研究に肯定的な意見が多く得られた。

Keyword: キャンバー角, 操作性, 社会参加