抄録
要約
福祉を学ぶ学生に三障害のイメージを聞いたところ、精神障害者に対する捉え方の上位三項目が「不安定」「消極的」「怖い」であり身体障害者、知的障害者よりも否定的な捉え方をしていることが分かった。障害者差別解消法の認知度は学科により異なり、社会福祉科、精神保健福祉科だけが60%を超える認知度となったが、法律の内容まで知っているという学生は20%を下回っていた。
今後、福祉を学ぶ学生が、福祉現場で働くことが予想される中、障害者に対して否定的または興味・関心を抱かないことは、相模原殺傷事件のような事件や障害者虐待の原因になり得る。現在取り組むべきことは、授業内でのグループワークの取り入れ、「差別」の概念の共有化を図ることだと考える。
キーワード:障害者差別解消法、相模原殺傷事件、精神障害者