2018年度  大阪保健福祉専門学校

介護老人保健施設の介護職員の
家族支援に対する認識と現状



抄録

要約

家族介護者が介護職員に求める精神的支援に対する現場の介護職員の認識と現状を明らかにするために、介護老人保健施設に在職する介護職員を対象に調査を行った。文献を参考に作成した質問紙調査を実施した結果、介護職員が知識を得る機会として職場やポスター、学校等での啓発活動は効果的であった。そして、家族支援に対して積極的に行動している介護職員には、変化する介護ニーズや専門性への理解、支援に対する積極性を保ち続けることができる環境が必要であることが示唆された。このことから、自己研鑽を重ねる意欲を保てる職員に良い影響を与える環境はケアの質の維持、向上と、利用者と家族介護者の満足に繋がると考える。

キーワード:認知症高齢者・家族介護者・悩み