2018年度  大阪医療福祉専門学校

INREALアプローチと場面設定により自発表出が増加した症例



抄録

【はじめに】

今回,言語コミュニケーション面に遅れをもつ5歳男児を担当する機会を得た.INREALアプローチと場面設定によって計8回の個別訓練で自発表出が増加し,同時に認知レベルも向上した症例を報告する.

【症例紹介】

5歳男児.主訴は,伝えたいことが増えてきたが,語彙数が少ないためにうまく伝えられない.医学的診断名は無し.聴力の問題無し.新版K式発達検査(CA 4歳2ヵ月時)全領域:2歳0ヵ月.集団参加は保育園.

初期評価による言語評価では,3∼5語文程度の理解があり,自発表出は1∼3語文可能であったが,要求はジェスチャーで伝えることが多かった.

受賞者写真