2018年度  東京医薬専門学校

光音響現象を用いた回路内凝血の早期検出の可能性について



抄録

I. 序論

血液の体外循環における回路内の凝血を計測するためのアラームとして、静脈圧アラームがある。しかし、静脈圧アラームでは凝血が発生し圧力が上昇してからでなければ異常を検知出来ないため、対応が遅れてしまうことが問題とされている。一方、血管の仔細な構造を明瞭に識別する機構として光音響現象を用いたイメージング技術が注目されている。そこで我々は光音響現象を利用することで血液の凝固体を早期に検出できる可能性に着目し、回路内凝血における新たなセンシング方法の提案として光音響現象を用いた凝血検出の基礎検討を行った。

II. 目的

現在光音響イメージングにおいてはレーザーが用いられているが、レーザーは高価であり装置も大型化してしまうことが問題として挙げられる。そこで我々は小型で安価な検出機構として、LED光を用いた光音響現象による凝血検出の実現を目指した。本研究ではこの実現の基礎検討として牛の血液を用いた光音響現象の観測を目的とする。