2019年度  鳥取市医療看護専門学校

客観的指標を用いた医療面接技術の技術向上の検証



抄録

【はじめに】

医療系養成校では,実務実習を開始する前に技能及び態度が一定の基準に到達しているかを客観的に評価するためObjective Structured Clinical Examination(OSCE)を導入しているところが一般的である.

山口らによると,OSCEの医療面接の評価と臨床実習の成績に相関関係(r=0.75)がみられると述べている.学生はOSCEに向けて医療面接の練習を行っているが,具体的な練習方法がイメージしにくい.本研究は,本学科卒業生に予備調査を行い,OSCEの取組みに関する項目と練習時間の関係を検討した.その後,客観的指標を作成し,指標に基づく練習で,医療面接技術が向上するか検証した.