2020年度  京都医健専門学校

女性アスリートの無月経について


抄録

【背景・目的】

来スポーツは、健康維持・促進、疾病予防など、医学的に健康にいい影響をもた

らす。しかし10代からの過度なトレーニングにより健康を害し、引退後の健康に影

響を及ぼしているケースがある。トップアスリートへのサポートは充実している

が、部活動に励む小学生から社会人の女性に対する医学的サポートは課題が多い。

今回は練習時間や頻度との関係性について調べた内容を基にパンフレットを作成

し、学生や指導者に配布する予定である。また、LINEの公式アカウントページを作

成することで、女性アスリートからの悩みや相談を直接聞くことができる場を検討

したい。

【方法及び結果】

スポーツ経験のある女性、計380名の方々(高校生206名・大学生143名・社会人26

名・指導者5名)にスポーツと無月経についてのアンケートを取った。内容は経験の

あるスポーツ・最高実績・練習時間・月経頻度・月経周期・パフォーマンスの良い

時期等。

1.月経周期が毎月不安定な人の割合はスポーツ経験者の3割に上った

2.生理後にパフォーマンスが上がる選手が多い。

また、週の運動時間が15時間以上の選手で無月経が多くみられた。

アンケートの結果、無月経について悩んでいる人は多いが無月経が良くないという

認識も低かった。そういった選手たちに正しい情報を伝えられるよう、これらの結

果をもとにパンフレットを作製し、将来的には全国の女性アスリートの悩みに寄り

添い、解決していけるような団体を作っていきたい。