2021年度  大阪ECO動物海洋専門学校

大阪府能勢町を流れる大路次川における魚類相調査




作品概要

緒言<背景・目的>

大阪府能勢町は2016年に「都市部で緑が豊かで、生物多様性が保たれている自治体ランキング」において第1位に選ばれている。しかし、能勢町の河川での生物多様性については、今まで、ほとんど調査が行われてこなかった。そこで、本研究は大路次川の生物多様性を明らかにすることを目的として同河川の魚類相を調査した。採集された魚類は高槻市立自然博物館(あくあぴあ芥川)において標本登録された。

方法及び結果

大路次川の能勢町内での流域において5ヶ所に調査地点を設けた。調査は2021年6月から10月の期間に4回のタモ網を用いた魚類採集による調査を行った。

本調査によって総計909個体5目10科17種の魚種が採集された。採集された魚種の中には、環境省レッドリスト(2020年)による「絶滅危惧Ⅱ類」、大阪府レッドリスト(2014年)による「絶滅危惧Ⅰ類」に指定されるスナヤツメが確認された。他にも環境省・大阪府のレッドリストに指定されている魚種9種が確認された。また、シャノン・ウィナーの多様度指数を用いて生物多様性の解析を行なったところ比較的高い多様度が示された。本研究によって能勢町を流れる大路次川の魚類相は豊かであり、比較的高い多様性を有することが明らかにされた。

プレゼン映像