抄録
4. 結果及ぴ考察
4.1 バイオセラミックスの機能化変換
4.1.1 全リン、リン酸の測定結果
モリブデン青法を用いて、市販アパタイト、合成アパタイト1、2、発泡スラグのリン吸着能を測定した。Fig.27 にリンの吸着挙動の経時変化を、Table 2 にリンの最大吸着能の測定結果を示す。
リン酸測定では、市販アパタイト、合成アパタイト1、合成アパタイト2、発泡スラグの順に高い吸着能が得られた。全リン測定でも同様の傾向が得られた。
これらの反応を 915 h で終了させ、リン酸、全リン、ともに、市販アパタイト以外では、リンの吸着が認められ、発砲スラグの吸着能が最も高いことが分かった。また、吸着前後の溶液中の pH に、あまり大きな変化は見られなかった。