2007年度  大阪ハイテクノロジー専門学校

保育器警報システムの改善


2007_ocht

抄録

要旨;NICU に入院している患児にとって、過度の騒音は大きなストレスとなる。

近年、ディベロップメンタルケア等の観点から、NICU 内の騒音対策が注目されている。病院、環境アセスメント団体等による調査の結果、NICU 内の平均騒音レベルは 63,5dB であり、最も騒音が大きいのは保育器等の警報音で 90dB 余りになると判明した。これはアメリカの小児科学学会が定める安全騒音レベル 45dB を大きく上回っている結果である。そこで、我々は NICU 内の騒音対策について臨床工学の視点から注目し特に保育器の警報音を軽減する方法として、警報のテレメトリー化を提案する。

このシステムにより患児に影響を与える過度の騒音を軽減し患児に対し早急に対応でき、より適切なケアを提供できるだろうと考えている。