2012年度  東京医薬看護専門学校

患者様がより活用しやすい「入院生活のしおり」の提案


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抄録

序論

近年、高齢者の人口は飛躍的にのびた。これは、出生率低下による少子化という社会的問題の他にも、医療の発展等による平均寿命がのびた事による高齢化によるものであり、少子高齢化は近年急速に進んでいる。高齢者とされる65歳以上の人口は増加の一途にあり、2015年には4人に1人が高齢者となるとされている。このことを踏まえ、今後医療の現場はこれまで以上に、大きな役割を担うようになると考えられる。また、戦後では日本の平均寿命は50年を下回っていたが、2005年完全生命によると、現在の日本人の平均寿命は男78.56年、女85.52年である。このことから、今後医療の発展に伴い更に日本人の平均寿命は延びていくことが推定される。そして、これに伴い医療及び介護の現場は更に変化を遂げていくであろう。高齢化により病院では、入院患者の在院日数の慢性化や救急車による搬送患者の増加、在宅医療の見直し等主な変化とし見直されている。今後、今までよりいっそうに、患者の立場にたち、患者のニーズに答えていくことも必要となってくるのではないだろうか。そして、ホテルのような病院が増えてきているのも現実である。患者が病院を選ぶ時代に先駆け、ホテルのような内装にする病院も増えてきている。また、看護師や医療事務を始めとする医療スタッフもサービス業のように、マナーや言葉遣い、身なりや姿勢に対し気をつける病院が増えてきている。特に、医療事務・クラークは病院で患者が1番最初に出会う医療スタッフである確率が高い事もあり、とても重要である。患者にとって体調が悪い時に、更に気分を悪くするような対応が無いよう努める事はもちろんであるが、病院の顔として患者に悪印象を抱かせないよう努力していくことが必要である。患者の立場にたち、迅速に行動ができる判断力という今まで必要だったスキルだけでなく、更に1段階も2段階も上を目指していくことが今後必須となっていくのではないだろうか。

制作物


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