2016年度  東京医薬看護専門学校

Onedayヘアカラーワックスの開発
~シャンプーで落ち、二次付着を防ぐ~


2016_tcm

抄録

『背景・目的』

近年、若者の間では毛髪を染毛し、様々な髪色を楽しむ傾向がよく見られている。しかし、日常では身の周りの環境上髪色を変えられない人が多い。そのような悩みを解決できるものが一時染毛剤という製剤である。だが、一時染毛剤には欠点が多いため、あまり使用されない。そこで私は一時染毛剤の欠点を克服することで、潜在的需要から顕在的需要に変えられるのではないかと考え、一時染毛剤で、セット力を兼ね備えたヘアカラーワックスの開発を行った。

『実験・方法』

一時染毛剤の欠点として、大きく分けると3つある。それは「二次付着・髪の硬化・耐水性」である。この3つを克服するために重要な原料は皮膜形成剤であると考えた。さらに、発色や扱いやすさを考慮し、色材、製剤の形態を考えることにした。製剤の形態は、扱いやすさとソフトなセット力を持った水系のジェルワックスを選択した。

基本処方を「新化粧品学 第2版(南山堂)」のヘアジェルを参考に、増粘剤としてカルボマーを用いた。最後に色材を添加し、強めに攪拌分散を行った。