2009年度  大阪ハイテクノロジー専門学校

至適透析の目安となる簡易グラフの実用化に向けて


2009_ocht

抄録

要旨

 至適透析の概念は、関連する学術団体に確立されただけではなく、10 年以上前に既に医療産業にも確立されたが、妥当性レベルの定義や処理の複雑さを含んでおり多くの問題が未解決である。本研究ではより容易に患者の透析状況を理解するために、至適性がわかるグラフの設計を目指す。このグラフは六角形のレーザチャート形式のグラフであり、患者は自分の透析結果の状況を視覚的にわかる様になる。このグラフは、表計算ソフト Microsoft Excel が持つ機能のひとつでプログラムの一種である VBA を使用しており、このソフトが導入されている多くのパソコンで表示が可能である。このグラフが近い将来、臨床現場で役に立つことを目指す。

キーワード

至適透析;患者ができるだけ元気に長く生活するためのとうせきのこと。

Kt/v;低分子の尿素を指標としたものであり、透析の指標の一つ。

PCR;タンパク異化率のこと。

六角型グラフ;透析状況を表したグラフ