2016年度  新大阪歯科技工士専門学校

CAD/CAM用レジンとセメントの接着性
-プラズマ照射による表面処理の影響-


2016_sdtc_1

抄録

A.目的

CAD/CAM用レジンブロックを用いた補綴物が小臼歯と大臼歯(金属アレルギーと診断された患者)に対して保険適応になり,臨床応用されている.現在,CAD/CAM用レジンブロックの接着には接着性レジンセメントが推奨されているが,より汎用性の高いグラスポリアルケノエート系レジンセメントの使用の可否については明らかになっていない.そこで,われわれは,CAD/CAM用レジンブロックとグラスポリアルケノエート系レジンセメントの接着性に関する検討を行い,接着性レジンセメント以上の接着強さを得ることはできないことを報告した1).

本研究では,新たな試みとして,CAD/CAM用レジンブロック表面にプラズマ処理を行い,グラスポリアルケノエート系レジンセメントとの接着性を検討した.比較対象にはCR系レジンセメントを用いた.

抄録全文


2016_sdtc_2